今回は「炭酸水の正しい選び方」についてお話します!
選び方と言っても、どの炭酸水が美味しいとか、炭酸が強いとか、そういったお話ではありません。
ここでは、体を壊さない炭酸水の選び方をご紹介します。
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体を壊す炭酸水
さて、前回書いた、生カボスソーダの記事の最後でこんな話をしました。
そうなんです。
実は、市販の炭酸水の中には、ミネラルを奪い体を壊す炭酸水があるんです。
それは・・・
純水を使って作られた炭酸水です。
純水は体からミネラルなどを奪う
では、純水を使って作られた炭酸水が体を壊すとは一体どういうことなのでしょうか?
純水は「体を壊す水」。
常飲によって心身に不調をきたす人が増えている。
そう説くのは、日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉章を受賞している医学博士で、現在、東京医科歯科大学名誉教授をされている藤田紘一郎先生。
世界70カ国を訪問し、そこで取水される水が人体や環境に与える影響を45年かけて調査している藤田先生は、著書「体をつくる水、壊す水」の中で、純水が持つ溶解性がミネラルを壊すと述べています。
水には色々な成分を溶かしこむ性質があります。これを「溶解性」と言います。
この溶解性は水に不純物が含まれないほど強く表れます。
その溶解性を使って、例えば半導体製造では、超純水を使って洗浄作業を行います。
水の純度が高くなるほど「ハングリーウォーター」となって、いろいろなものを溶かし込むので、通常の洗剤を使えない場合に、純水を洗浄剤として使うわけです。
ハングリーウォーターとは
超純水は不純物等が何も溶け込んでいない水であるため、超純水に触れ合う不純物(金属イオン類・有機物・微粒子等)が極めて溶け込みやすい。
実際に機器や装置で使用する銅管などの金属配管に純水を長時間使用すると、金属配管から金属が溶解(金属が溶け出していく現象)していきます。
その純水の性質を利用して、原子力産業や製薬産業、高度なバイオテクノロジー産業など、あらゆることで利用されていますが、各産業にとっては不可欠な純水も、人間がそのまま飲むと悪い影響が出てしまうんです。
純水による体への影響
純水の溶解性の話を踏まえた上で、人が純水を飲むことで、どんな体への影響があるのでしょうか?
ズバリ。
純水をそのまま飲むと、体が保持している大事なミネラルを溶け出させてしまう危険性があります。
純水を飲むと胃や腸に存在する重要な酵素やミネラルが全て吸い込まれてしまうのです。
それらが不足すると体に様々な支障をきたします。
人間の場合、絶食状態にあるとき、蒸留水を約1.8リットル飲むと死に至ると言われています。
病気を招く純水
実際に、純水を日常的に飲むことで体調を崩したという事例が増えています。
ミネラルは体に欠かせない栄養素ですが、ミネラルが不足することは、近年、問題が取り沙汰されている「新型栄養失調」とも関係性があります。
摂取カロリーは足りているのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足し栄養失調に陥る。これが新型栄養失調です。
ミネラルの含まれていない純水を飲み続けると牟婁病という栄養障害の病気になることがあります。日本でも例があり、純水が豊富にとれたことで紀伊半島でも実際に起こりました。
市販されている純水は、ピュアウォーターやRO水と表示されているものもあります。
また蒸留水も純水です。
最近では、スーパーでタンクに無料で純水を汲めるサービスをしているところを多く見かけますが、無料だからと言って飛びつかない方が賢明です。
純水を飲むのであれば、水道水を浄水器で濾過したものの方が安全です。
体を壊さない炭酸水の選び方
炭酸水に話を戻します。
もうお分かりですね?
体を壊さない炭酸水の選び方は、純水を使用していない炭酸水を選ぶことです。
ミネラルが自然のまま入っている、「天然の炭酸水」もしくは、「天然水を使っている炭酸水」を選べば大丈夫です。
また、レモンフレーバーなど人工香料が使われていることがほとんどですので、できるだけ香料や食品添加物が含まれていない、水と二酸化炭素だけのものを選ぶようにしましょう。
オススメの炭酸水
天然水を使っている炭酸水
南アルプスの天然水スパークリング
「天然水を使っている炭酸水」では、サントリー 南アルプスの天然水 スパークリングがオススメです。
炭酸もしっかりと強めで、お値段もお手頃なところも◎。
南アルプスの天然水は、天然水に後から炭酸を添加して作られています。
日本では、天然の炭酸水が採水される場所が少ないので、多くの天然炭酸水はヨーロッパで採水されるものが多いと言われています。
天然炭酸水
ペリエ
天然の炭酸水で有名なのは、フランスのペリエですね。
ペリエは、採水した際に炭酸を含んだ天然の炭酸水です。炭酸を後から添加しているわけではありません。
奥会津金山 天然炭酸の水
日本の天然炭酸水では、G7伊勢志摩サミットで出された奥会津金山 天然炭酸の水が話題になりました。
やめておいた方が良い炭酸水
ウィルキンソン タンサン
コンビニでも売られるようになり、大人気の「ウィルキンソン タンサン」は歴史が古く明治時代からあり、昔は天然水を使って作られていましたが、今現在は、天然水ではありません。
余談ですが、炭酸水は海外では「ソーダ」と言われますが、「タンサン」という言葉は「ウィルキンソン・タンサン」がいつまにか一般名詞のように使われるようになりました。
天然水で炭酸水を作る
僕の場合は、宮崎県の天然水「霧島天然水のむシリカ」という天然水を最近よく取り寄せて、ソーダマシンで炭酸を添加して飲んでいます。
のむシリカは、先ほどの藤田紘一郎先生も認めている天然水です。
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また、のむシリカには、その名の通りミネラルの中でも大切な成分「シリカ」が豊富に含まれていますが、シリカの役割についてはまた別記事で詳しくご紹介したいと思います。(^^)