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日本国内流通における、輸入レモンの割合
以前から、輸入されたレモンのほとんどに防カビ剤などの薬剤が使われているという意識があったので、なるべく国産のレモンを選びたいなぁと思っていました。
しかし、スーパーなどに買い物に行き、並んでいるレモンを見てみると、国産レモンはあまり置かれておらず、外国産のレモンの方が圧倒的に多い印象を受けます。
そこで、日本国内に流通するレモンの総量と、輸入レモンの割合・輸入国を徹底的に調べてみることにしました!!
政府公示データによる正しい情報
いや~、大変でした。。。(汗)
実は、わたくしMasa、この記事をまとめるまでに丸3日間かかりました。
というのも、統計データを調べても正しい情報がなかなか特定できなかったんです!
ネットに”はびこる”適当な情報を載せているレモン情報サイトの多いこと多いこと・・。
調べるほど、何を根拠にその数字出してるんだろうっていう信用できない情報ばかりで驚きました。インターネットの情報も本当に知りたいことや大切なことは、しっかり検証しないと危ないですね。(汗)
当サイト「ナチュラルフードライフ・マイティ」では、できるだけ信頼できる機関から発表されているデータなどを元に、正しい情報をご提供したいというポリシーがあります。
調べ尽くした末、日本国内生産のレモンに関する公的機関から発表されている「国産レモン出荷量」のデータは、2013年に行われた「農林水産省・特産果樹生産動態等調査」のデータが最新である分かりました。
輸入レモンに関するデータは「財務省・貿易統計(輸入)」にて毎年集計データが公表されていることも分かりました。
データに関する確証を得るために、農林水産省の大臣官房国際部国際経済課と、独立行政法人統計センターに問い合わせをし、情報が正しいことを確認しています。
日本国内流通レモンの88%が輸入レモン
さて、信頼できるデータを得られたので、早速、特産果樹生産動態等調査の最新データ2013年で比べてみましょう!
- 2013年のレモン総輸入量は、およそ49,230トン。
- 同年、日本国内産レモンの生産量は、およそ7,729トン。
(その内、日本からの輸出は僅か3トン)
合計すると国内に流通するレモンは約49,230トンですので、なんと、実に88%が輸入レモンという計算になるんですね!
参照元:農林水産省特産果樹生産動態等調査
:財務省貿易統計(輸入)
輸入されるレモンのほとんどがアメリカ産とチリ産
それでは、輸入されてレモンは、どんな国からきているのでしょうか?
輸入国を調べてみると、輸入レモンの内、実に65%がアメリカ産、32%がチリ産ということが分かります。つまり、アメリカとチリの2国だけで、実に97%のシェアとなります。
参照元:財務省貿易統計(輸入)
輸入レモンの90%以上に防カビ剤
記事冒頭で、「輸入レモンのほとんどに防カビ剤などの薬剤が使われているという意識があった」と述べましたが、調査してみると、やはり・・・と言いますか、衝撃のデータを発見しちゃいました。(汗)
神奈川県横浜市の健康福祉局が、輸入レモンなどの防カビ剤に関して過去7年間にわたる調査結果をまとめ発表した「防カビ剤・理化学検査レポート」によると、防カビ剤の使用実態が明らかになりました。
実に、全体の93%ものレモンから何らかの防カビ剤(防ばい剤)が検出され、全体の67%からは、イマザリルとOPP(オルトフェニルフェノール)などの併用使用がされていることが分かりました。
不検出は全体のたった7%。
つい先ごろ、チリ産のレモンから、基準値を超える防カビ剤が検出されたニュースは記憶に新しいです。(汗)
防カビ剤の成分、および、人体に及ぼす影響については、こちらでご紹介しています。